にんにくの保存方法/常温・冷蔵・冷凍どれがおすすめ?調理のコツは?

福岡市薬院で料理教室を主宰している蒲原泉です。

にんにくは免疫力を上げる食材として、いまや欠かせない野菜ですよね。

にんにくは手軽に手に入る食材ですし、和食・洋食・中華など幅広い料理に利用できます。
コロナ感染予防のためにも積極的に摂りたい食材ですね!

ここでは、私達の身体にとって強力なガードマンである、にんにくの保存方法についてお話していきましょう。

にんにくの常温保存のメリット・保存する時に気をつけることは?

常温保存のメリットは、なんといっても風味が損なわれにくいということです。

にんにくをまるごと1個を保存する時は、
ネットや小さめの紙袋などに入れて北側の風通しの良いところに置いたり、
そのまま素焼きポッドやカゴなどに入れて保存します。

紙袋に入れる時や素焼きポッドに入れる場合は、あれば竹炭を一緒に入れておくと芽が出てくるのを防ぐことができます。
私も専用の素焼きポッドに竹炭と共に保存しておくことがありますが、芽が伸びてきたことはほとんどありません。

ただしにんにくの保存に適した温度は0~6℃といわれるため、冬場以外は冷蔵庫での保存がおススメです。

にんにくの冷蔵保存のメリット・保存する時に気をつけることは?

冷蔵保存のメリットは、にんにくの保存に適した0~6℃を年中保てることです。

保存する時は、乾燥しすぎた庫内から守るために
小さめのビニール袋などに入れて
しっかりと口を締めてから保存するといいでしょう。

皮をむいて1片ずつにしておくと、必要な分だけサッと取り出せて便利ですよ。
残った1片のみ保存という場合は、ラップでぴっちりくるんで保存しましょう。
その時は、冷蔵庫の中で迷子にならないよう目につきやすいところに置くと、使い忘れとロスが防げますよ。

にんにくの冷凍保存のメリット・保存する時に気をつけることは?

冷凍保存のメリットは、長期保存できるということです。

また、にんにくは丸ごと調理することは少なく、多くはスライスしたり刻んだりすりおろしたりして料理に使いますね。
その時、手やまな板がべたついたり匂いがついたりするため、ついなんとなく敬遠してしまうこともあるのでは?

しかしある程度の量をあらかじめスライス・刻む・すりおろすなどして冷凍しておくと、
調理のたびに手やまな板を汚さずに済み、毎回処理する手間も省けてサッと料理に使うことができます。

保存する時は、処理してすぐにラップやジプロックなどで密閉すること。

にんにくは皮ごとのままではほとんど匂いがしませんが、皮をむいて包丁を入れたりすりおろしたりと、
傷を入れた途端に繊維が潰れて匂い(風味)が出てきます。

すぐに調理に使わなければ風味は飛んでしまうので、処理したらすぐに密閉することがポイントです。

そのまま冷凍

皮をむいて1片ずつにして、ジプロックなどに入れて冷凍します。口をしっかり締めれば、ビニール袋でもOKです。

使う時は凍ったまま切ったり刻んだりすりおろしたりします。
冷凍することで繊維に傷がつくため、解凍するとぷよぷよになって、かえって処理しにくくなります。

スープの風味付けなどに使う場合は、
にんにくの繊維にすでに傷がついているので、潰す手間なく1片そのまま入れられます。

スライスして冷凍


にんにくの皮をむいて薄くスライスしてラップに並べ、その上からラップをかぶせ
手で軽く押さえて空気が入らないようにして、平らなままジプロックなどに入れて冷凍します。

平らにしておくのは、使う時に剥ぎ取りやすいからです。
使う時は必要枚数だけ取り出して、凍ったままの状態で鍋などに入れて加熱します。

刻んで冷凍


にんにくの皮をむいて刻み、小さく小分けにしてラップにぴっちりと包みます。
ラップは小さめサイズにカットすると使いやすいです。

刻みにんにくは使う量の単位が小さいことが多いので、使いやすい量で小分けしておくと便利です。
ラップに包む時は、ひねりキャンディのように口を絞って留めておくと、密閉性を保てます。

小分けに包んだものはまとめてジプロックなどに入れて保存し、他の食品に匂いが移るのを防ぎます。

すりおろして冷凍

にんにくの皮をむいてすりおろしラップの上に平らに置いて、その上からラップをかぶせ
手で軽く押さえて空気が入らないようにして、平らなままジプロックなどに入れて冷凍します。

この時、割りばしなどで押して使いやすい分量の目印をつけておきます。
そうすると使う時に必要量だけ取り出しやすくなります。

すりおろすとにんにくの匂い(風味)は最大に出てきて空気に触れる面積も最も多いため、
できるだけスピーディーにやることが栄養価と風味を損なわない保存のポイントです。

にんにくの調理のコツ

にんにくの栄養価と旨みを最大限に引き出すには、低温からじっくり加熱することがコツです。

じっくりと加熱していくことによって、栄養の損失を少なくし味も良くなるのです。

まとめ

にんにくはアメリカの国立ガン研究所が発表している“デザイナーフーズピラミッド”(免疫力を上げる食材を重要度順にピラミッド型で表したもの)でも、最高位のトップグループに属しています。

これはにんにくに含まれるイオウ化合物の硫化アリルのおかげで、硫化アリルは血液をサラサラにする効果が期待されるものですが、同時ににんにくに含まれるビタミンCと結合することで体内での白血球の働きを強くするものでもあります。

白血球とは、体内に入った細菌やウイルスと戦い追い出してくれるもので、
つまり白血球の働きが良くなるということは身体の中でウイルスに対する防衛力が強くなることを意味するのです。

手軽に料理に活かしていきたいですね!

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